音を可視化する試み、Sound Manual
受賞作の続きです。
ブランドの音を可視化し、音におけるクライアントのポジショニングを明らかにするために作られたツール"Sound Manual"が以下のURLで説明されています。
HUGO BOSS | ( ( ( ABA ) ) ) Audio Branding Academy
Adidasのインタラクティブなものが一応あがっているのですが、
私のPCであまり上手く動かないのであまりどういうものか分からないのですが…
ただ、Audio Brandingを進めていくにあたってこのような可視化はクライアントがプロジェクトを進めるに当たっても非常に助けになるものですし、
日本でもこのようなツールが上手くはまれば、そこからAudio Brandingも進められるようになるのでは、という気もします。
短いですが明日も続けて受賞作をご紹介いたします。
Audio Branding Congress 受賞作―KLM Sonic Branding
Audio Branding Academy主催、Audio Branding Congressでの今年の受賞作。
1点目はKLM航空のSonic Brandingの事例でした。
以下のページの下部に実際の音源が入っています。
エージェンシーはオランダの"Massive Music"です。
彼らのコメントの一部を紹介します。
「私達はKLMがブランド価値を音楽とソニックロゴにも適応させる手伝いをしました。
独自性があり、ブランドの価値を示唆し、効果的にブランドが生活者とコミュニケーションができるようなものを作りました。KLMが行っている音楽利用をより一貫性のあるものにし、かつエアラインだということが人々に分かるようなものを目指しました。」
Brand Scoreを聴いてみるとなかなか面白く、
4つの音をモチーフに、クラシカルなアレンジからEDM風のアレンジまでどんどんジャンルが移り変わるようなものになっています。
全体を通していわゆる「飛行機らしさ」というのも分かりやすく伝わってきます。
Massive Musicは音源を作成しただけでなく、今後彼らがこの音をどう利用していくか、
どうアレンジするかについてのガイドラインも作成しています。
航空会社のような、ブランド作りに熱心な業界だとこういったことはどんどん進んでいきそうですね。
香りによるブランディングも、タイ?かどこかのアジアの航空会社ではかなり進んでいるようですし、
ANAのランディング時に流れる音楽もかなりシンボリックなものになっていると思います。
次回はその他受賞作です!
ベルリンにて開催、Audio Brandingの祭典
だいぶ前のことになりますが、5月末にベルリンにて、
Audio Branding Congress 2015
開催されたようです。
参考記事はこちら。
これはAudio Branding Academy(ABA)という組織が開催しているもので、音や静寂(silence)がブランドに有効活用されるように、という目的でつくられた組織です。
ABAが、Audio Brandingの最新事例・好事例を表彰する場、かつセミナーなどを開催する場として1年に1度開催されるイベントとして今回もこの会議が開かれました。
セミナー会場では、音のブランドへの利用、広告への利用、
またビッグデータとの関わり方と感覚値とのバランスなど、
今後急展開していきそうなトピックも議題としてあがったようです。
印象的だったのは、レポートのPart2にあったこのフレーズ。
EMOTION, AND VERY HAPPILY SO, IT IS STILL WHAT DRIVES OUR CHOICES, AND THOSE OF OUR CLIENTS TOO.
音は感性・心情と非常に深く結びついているがために、音の力を信じるというのはつまり、音の力=感情を動かす力として捉えているのだと思います。
文章を読んでいると、「結局は心の動きはデータではとらえきれないもので、最終的に信じるべきはemotionだ」という考えが見て取れます。
このライターの考えとしてあるのかも知れませんが、
やはりデータという無機質なモノとの対抗軸として、音というのは捉えられる傾向があるのかもしれません。
次回、続けて受賞作を見ていきます。
上手く音源など探してこられると良いのですが…。元記事には貼っていなかったので、どうにか探し出したいところです。
手術室で流れる音楽
手術室で流れている音楽が、医師や看護師にどんな影響を与えるか、いくつかの調査が行われています。
BBCの記事では、音楽を手術室でかけることは医師の集中力を削ぐものであり、
勧められないという内容で書かれています。
ただし、音楽の種類等については詳細の研究がなされておらず、
クラブミュージックをそれなりに大音量で流したら当然執刀医の声は聞こえないでしょうし、
研究はまだまだ半ばという印象です。
記事内でも紹介されていますが、一方で音楽の利用は医師や看護師をリラックスさせるプラスの効果があるという研究論文もあります。
ということで、日本では実際にはどうなのだろうと調べてみたら、早速ありました、
Naverまとめでまとまっています。
医師や看護師からの声らしきものを見ると、
音楽はかなり自由に使われているようです。
削る音や電子音を上手くカバーするためにBGMを使うことは
手術する側の精神的な安定感をもたらすために非常に重要なことなのだと思います。
ただ、AKBとかEXILEというのはどうなのでしょうか…
個人差こそあれ、特に日本語の歌詞入りのビートを刻むようなものだと、
勉強中にもそちらに引っ張られてしまったことがある人も多いはずです。
術者の好みで音楽をかけているだけでは、
個人によってはかなりマイナスの効果、集中力の低下をもたらす可能性もあります。
クラシックであっても、自分が演奏したことのあるピアノ曲だとそちらに気持ちをとられてしまったりもしますよね。
テレビでも取り上げられているようですが…
こういうの見るとちょっと心配になります。でも手術の雰囲気というものがドラマで刷り込まれ過ぎているというのも実際あるとは思いますが…。
曲の種類と人間の集中力という研究は色々されていると思うので、
その辺りも調べるトピックといたします!
次回はオープンリールについて、深堀りしようかなーと思います。
心に残ったCM、ランキング発表 ①
初めまして、カレーごはんです。
12月末に行った、卒業論文用のアンケート結果、まとめるならサイト上の方が分かりやすいかと思い、これを機にブログを開設いたしました。 さっそくアンケートに関して。 質問は
Q1.あなたが、見てきたCMの中で、印象的だったもの・好きだったものを3つ挙げてください。 そのCMが分かるように、商品名もしくは企業名と、その他の特徴的な部分を答えてください。
Q2.では、そのCMが何故印象的だったか・好きなのかの理由を、できるだけたくさん思いつくだけ書いて下さい。
以上の簡単な2点です。
身近な話題ということもあり、結果が気になるという声も多くお聞きしましたので、ここでランキング形式で発表していこうと思います。また、気になったものも含めお知らせします。 サンプル数は79、年代はほとんどが大学生です。自由回答だったので、かなり様々なものが見受けられました。
では順番に参ります。
同率5位 - 3票獲得
比較的最近のCMを取り上げてくれた例です。 みんな大好きマリオと、言わずもがな超高級ブランドメルセデスのコラボが熱くないはずがない。そんな感じです。 CEOの上野氏はプレス発表会にて、「マリオはどんな場所でも軽快に走り、年齢を問わず多くの方に愛されています。GLAを表現するのにぴったりなキャラクターだと思いました。」とマリオ起用の理由を述べていました。単純な目新しさと話題性だけでは足りなくて、しっかりと共通したコンセプトがあるからこそこの最強コラボが生まれたのですね。 任天堂側もしっかりこの効果を利用しており、マリオカートの中にメルセデスモデルが配信されたようです。ゲームの中で走っているのもぜひ観たい!!特設WEBサイトも完璧に世界観を表現、クール×ポップでわくわくさせられます。 マリオは暫く遊んでいませんが、この「ピコーン!」がたまらなくいいですよね、一気に世界に引き込まれます。最近のマリオは知りませんが、スーパーマリオブラザーズの圧倒的二次元感が本当に素敵です。この3D時代だからこそ映える。
アンケート回答者にいただいたコメント
「最後クリボーに当たって死ぬところも含めこういう発想には脱帽。」
んーその通り!
■メルセデス・ベンツ×スーパーマリオブラザーズ [youtube https://www.youtube.com/watch?v=_AkgJZGspCM]
次の一本は私が個人的に圧倒的に一押し、何でもっとみんな書かなかったのか不思議なくらいです。 こんなカッコいいCMがあろうか…×アイディアの素晴らしさでもう小栗旬に夢中。「自分より強いヤツを倒せ。」で完全にクラっとくる。と興奮気味ですすみません。 テレビを観ていないで携帯いじってても"same ol'"のイントロが来ただけでぐいっとやられますよね。私はずっと"Stay Gold"と聴いてかっこいい!ってなってましたけど、どちらにしろ熱く内側から押し上げられるような一曲です。でも内容は恋愛で上手くいかないって話らしい。何か洋楽って内容と雰囲気一致していないと感じることが多いなあ。聴いたことのあるようなサウンドの雰囲気から、昔の名曲だとずっと思っていましたが、2012年に発表された曲なのですね。 最初に興奮気味に書いてしまいましたが、何よりメッセージがはっきりとしていてかつ対象が明らかなのが長きにわたるコーラ対戦、コーラ決闘らしくて良いですね、「自分より強いヤツを倒せ。」 順位が入れ替わることなく、2社の闘いを見続けたいです。2社の闘いは常に話題になるしわくわくしますよねー。ワールドカップでの取り組みもさることながら、東京五輪にも注目したいところです。
■ペプシ
NEX ZERO×Momotaro
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=2fLxAK_KGhM]
ブログ初めてなので、一生懸命書いたら疲れちゃいました。 とってもスローペースですが、続きは次回にしても良いですか? P.S. タイトルあたりのフォントがちょっと気取りすぎてて辛いのですがいったいどうやったら変えられるんでしょう、どなたか教えて下さい… あと、大文字にしたくてHTMLタグいじってるのにstrongにしかならないのもどうすればよいのか、悩みます。 では、明日のささやかな逃走は、 「心に残ったCMアンケート、3票獲得したCMの面々はいかに」 です。